コラム3虚証と実証

「証」を見分ける要素の一つに「虚・実」の概念があります。漢方医学では、個人の体型、皮膚の色つや、食欲と消化吸収、体温調節と汗、活動性、声のハリと大きさ、血圧などの体質・体力から、弱々しい「虚証」タイプか、充実した「実証」タイプかを判断します。虚弱体質なイメージの「虚証」に対して、「実証」は体内に不要な毒素を溜めやすく、漢方医学では、「虚証」でも「実証」でもない「中間証(中庸)」を保つことが理想とされます。